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ヨガで柔軟性が上がる秘密は筋肉のセンサーにあり!メカニズムを解説!

ヨガシカくん
ヨガシカくん

先生!ヨガのレッスンを受けた後ってすごく身体が柔らかくなって動きやすいです!

ヨガってすぐに効果が出るんですね!

串本先生
串本先生

ヨガをしたあとはすごく身体が動きやすくなっているのがわかるよね!指導者の僕でもいつも思うもん!

ヨガシカくん
ヨガシカくん

先生でもまだ柔らかくなる実感があるなんて…すごい!

串本先生
串本先生

ってことでそんなシカくんのためにヨガをしたら柔らかくなるメカニズムについて解説しよう!ポイントは3つあるから別記事でも解説するね!

みなさんはヨガをした後、身体が柔らかくなり身体全体が非常に軽くなりませんか?僕はヨガの指導者ですが、自分がヨガを指導していても他の先生のレッスンを受けていてもこれは毎回感じています!(ホントはレッスン指導で自分に効果がでるのは微妙なんですけどね…)

身体が柔らかくなる理由はいくつかあります。今回はその一つについて解説したいと思います。

今回キーワードとなるのが「筋紡錘」と「ゴルジ腱器官」です。

筋肉が伸びるメカニズム

急激な筋肉の伸長に反応する筋紡錘

ではみなさんイメージしてください。細い紐を思いっきり左右に引っ張ったらどうなりますか?プツンと切れますよね?紐には伸び縮みする能力が無いから思いっきり引っ張ったら切れます。

筋肉も思いっきり伸ばされたら切れてしまいます。でも、実際切れることはあまりありません。それは筋肉の中のセンサーである筋紡錘か働くからです。

筋紡錘の機能として筋肉が過度に伸長されるのを防ぐことです。急激に筋肉が伸ばされた時に筋内の筋紡錘が反応して反射的に筋肉が収縮します。簡単に言うと筋肉がいきなり伸ばされたら切れちゃうからそれを防ぐために反射的に縮むってことです。

この収縮は一種の防衛反応と言えます。

例えば、電車に乗っているとします。電車のガタンゴトンというリズムによって心地よい睡魔に襲われることは誰もが経験したことありませんか?

目を閉じてウトウトしていると頭がカクッとなり一気に目が覚めます。周りをキョロキョロ見てちょっと恥ずかしい…

この時、カクッとなってそのまま頭から前に倒れてしまいそうですが体勢を上手く修正します。これは無意識のうちに首の後ろの筋肉が反応して体勢を立て直しているからです。

この時に筋紡錘が反応しています。

頭がカクッとなった時に首の後ろの筋肉が急激に伸長されます。先程も述べたように筋紡錘は急激に伸ばされた時に反応します。首の筋肉が急激に伸ばされたことで無意識のうちに筋肉が収縮することで頭を持ち上げて体勢を崩さないようにできるのです。

なので反動をつけて行うストレッチの場合、筋紡錘が反応して伸ばしたい筋肉が収縮してしまい逆に筋や腱を痛めてしまう可能性があります。(誤解してほしくないのですが必ずしも反動をつけるストレッチが悪いわけではないのであしず)

ゆっくり伸ばすことで反応するゴルジ腱器官

筋肉の大部分は骨に付着しています。その筋肉と骨を結ぶ組織として『腱』というスジみたいなのものが存在します。

腱の中に『ゴルジ腱器官』という器官があり、この器官は腱が伸張されることで反応します。

機能としては筋肉が弛緩するように命令します。筋肉が長い時間伸張される続けると筋自体が伸ばされることによるストレスを受けてしまいます。ゴルジ腱器官は伸張させる長い時間刺激を受けることで反射的に筋肉を弛緩させます。

もっと簡単に説明すると紐を時間をかけてずーーっと引っ張るといつか切れてしまいますよね?でもゴムチューブだったら伸びるので切れることはありません。伸びるゆとりがあれば切れることはないでしょう。人間の身体ではどうでしょうか?筋肉がずーっと引っ張られてたら切れてしまいます。そこでセンサーが反応してジワーっと筋肉が伸びるように指令を出すって感じです。

筋肉が伸びるようになるのでつまり柔軟性が上がるというわけですね。

ポイントとしては『長い時間、筋肉を伸張させられると反応する』ということです。

諸説ありますが20秒~30秒ほど筋肉を伸長するとでゴルジ腱器官が反応し、筋肉が弛緩すると言われています。

ヨガでは筋肉はどうなる?

ではここでヨガのアーサナを思い返してみましょう。

ではポーズを完成させるまでの流れを思い返してみてください。ゆっくり丁寧にポーズの完成形まで持っていきます。反動をつけるようなことはありません。筋紡錘が反応しないように動いていますね。

ポーズが完成したらキープします。ゆっくり長い呼吸を意識するでしょう。指導方針にもよりますが最低3回は呼吸を繰り返すと思います。

ゆっくり呼吸を3回すれば約20~25秒くらいの長さではないでしょうか?(長い人はそれ以上に長い時間をかけます)この時間はゴルジ腱器官が反応する時間ですよね?つまりポーズを行ってからゆっくり3回ほど呼吸を繰り返すだけで自然にゴルジ腱器官が反応し筋肉が柔らかくなるのです。

古来から行われているヨガですが、理論的にも非常に理がかなっていることがわかりますね!

まとめ

今回はヨガをすると身体が柔らかくなる理由の1つである筋肉のセンサーについた解説しました!

ポイントは筋紡錘とゴルジ腱器官です。急激に伸ばされると反応する筋紡錘とゆっくり伸ばすことで反応するゴルジ腱器官。筋紡錘を反応させずゴルジ腱器官を反応させることで筋肉を伸ばすことがポイントです。

そして、ヨガは身体のセンサーを上手く利用しているから身体が柔らかくなるのです!

プロフィール
kushimotomisao

串本 操/ヨガ・ピラティスインストラクター広島県広島市出身。全米ヨガアライアンスRYT200 ポールスターマットピラティスインストラクターの資格を取得。
現在、広島市内の整形外科で勤務。「ヨガ・ピラティスのメソッド」と「15年以上実務から得た経験と知識」を活かした運動指導方法でリハビリ業務やグループレッスンをしています。保育園でのキッズヨガ、アスリートへのコンディショニングヨガ、高齢者向けのシニアヨガと転倒予防教室など老若男女問わずそれぞれのニーズに適した運動指導を得意としています

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