ヨガシカくん!ヨガではアゴを引くジャーランダラバンダをすると思うけど目的はわかる?
はい!アゴを引くことでプラーナが抜けないようにすることです!
正解!それはヨガ的な目的になるんだけど解剖学的観点から見た目的もあるんだ。キーワードは椎前筋!
椎前筋…あまり聞いたことがない名前ですね…
ジャーランダラバンダのヨガ的な目的はプラーナが抜けないようにすることです。これを解剖学から見るとまた違った目的地があります。それは椎前筋(ついぜんきん)が働くことです。今回はそんな椎前筋について解説していきます!
椎前筋ってなに?
椎前筋は椎骨の前を走行する筋肉で、頭直筋、外側頭直筋、頭長筋、頸長筋の4つから構成されています。これらの筋肉は首を曲げる動作(屈曲)に関与し、具体的にはあごを引く動作を行います
あごを引くといえばジャーランダラバンダですね。ジャーランダラバンダはあごを引いて喉を締める動作を含むバンダです。ジャーランダラバンダのヨガ的な目的としてプラーナが上に抜けないようにすることですが、冒頭でも述べたように解剖学的にこの動作は椎前筋を活動させ頚部を安定させます。
椎前筋が弱化すると、フォアードヘッドポスチャーと呼ばれる頭が前方にズレた姿勢になります。頭部はボーリング球くらいの重さがあります。本来なら骨盤、脊柱の上に重たい頭を乗せて支えるのですが、フォアードヘッドポスチャーになると頚部だけで支えるようになります。
これが原因で頸部痛になったり、頚椎の変形などの問題が発生します。
IT文化の進展により多くの人がデスクワークを行っており、その際の姿勢が影響を与えています。実際にイスに座って何か作業をしてみてください。作業に集中して時間が経つと頭が前に出てしまいますよね?
これに加えて①イスやデスクの高さが合っていない②視力が悪いの要素が頭を前に出す要因になります。
先ほどは「椎前筋が弱くなるとフォアードヘッドポスチャーになる」とお伝えしました。逆に椎前筋を鍛え、ジャーランダラバンダを活用することでフォアードヘッドポスチャーを修正することもできます。
椎前筋のトレーニング
椎前筋は大きな筋肉ではないのでトレーニングも身体を大きく動かすのではなく地味です。今回は2つ紹介します
1.良い姿勢で呼吸
これは至ってシンプルです。座り方はなんでもいいので骨盤、脊柱、頭部の姿勢を整えます。で、呼吸をします。できたらウジャイ呼吸がいいでしょう。
呼吸は2〜3分行います。
これだけで椎前筋は鍛えられます。椎前筋が弱いと無意識にアゴが上がってくると思うので修正しながらやってみてください。
2.良い姿勢で目を動かす
さきほどのウジャイ呼吸をしながら目を左右上下にリズムよく動かしてください。
椎前筋がちゃんと働いてないと目を動かす時に頭がブレてしまいます。自分でブレるのがわからない場合は、誰かに見てもらうと良いでしょう。
この2つのトレーニングをするだけで椎前筋を強化し頚部の安定性が出てきます。レッスンの呼吸の確認時に参加者の人にティーチングしてあげるといいですね!
まとめ
今回はジャーランダラバンダで働く椎前筋について解説しました。
ジャーランダラバンダのヨガ的な目的はプラーナを抜けないようにすることです。解剖学的に見たら椎前筋を使い頚部を安定させることです。ジャーランダラバンダの練習を通じて、椎前筋を鍛えていきましょう!
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