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ヨガと禅語で心を軽やかにするシリーズ 〜日日是好日〜

朝、起きたら朝日を浴びながら身体を伸ばして軽くストレッチ、コーヒーミルで豆を挽くと部屋の中にコーヒーの香りがふんわりと漂う——


そんな穏やかなひとときに、「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という禅語がふと思い浮かんだら、なんだか心がほっと緩む気がしませんか?

この言葉は、簡単に言うと「毎日が良い日」という意味です。
忙しい朝や、ちょっと疲れた夜でも、ヨガの深い呼吸ややさしいポーズと一緒にこの言葉を思い出すと、心がふっと軽くなるんです。

たとえば、お仕事の合間に肩をほぐすストレッチをしながら、今日あった小さないいことを探してみる。
雨の日には、傘にポツポツと当たる音に耳を澄ませてみる。

そんなふうに、日日是好日を日常に少し取り入れるだけで、心がふんわり明るくなるんじゃないかと思うんです。

この禅語とヨガが、あなたの毎日をどのように変えてくれるのでしょうか?

日日是好日の意味

「日日是好日」は、「どんな日もいい日」と教えてくれる、シンプルで温かな禅語です。
晴れの日も、雨の日も、そのままの姿で素敵なんだよ、とそっと語りかけてくれます。

ヨガの呼吸と同じように、うまくいく日もそうでない日も、すべてを受け入れて「今ここ」にいる。
それこそが、この言葉の本当の魅力なんだと僕は感じています。

たとえば、友達と大笑いした日は、もちろん「好日」。
でも、仕事でミスして落ち込んだ日だって、誰かのやさしい一言に救われたなら、それもまた「好日」になり得る。

朝、ヨガのポーズで体をゆっくり伸ばしながら、「今日もいい日だな」ってつぶやいてみると、不思議と気分が軽くなるんですよね。


日日是好日の由来

「日日是好日」は、唐の時代の禅僧・雲門文偃(うんもん ぶんえん)によって語られたと伝わる、禅の言葉です。

禅の教えでは、どんな出来事もあるがままに受け入れ、その中に美しさを見出すことを大切にしています。
この言葉は、茶道の世界でも「その日だけの時間を大切にする」という意味で使われることがあり、静けさと美しさを結ぶ言葉なんです。

あるとき、雲門が弟子に「どんな日が良い日だと思う?」と問いかけました。
弟子が答えに詰まると、雲門はにっこりと笑ってこう言ったそうです。

「毎日だよ」と。

その言葉には、どんな日にも特別な輝きがあることを気づかせてくれる力があります。
ヨガのマインドフルネスも、これに通じるものがありますよね。

ポーズや呼吸を通じて「今」に集中すると、どんな日もどんな時間も素晴らしい。
そんな古くからの言葉が、あなたの毎日にどんなふうに響くのか——
ぜひ想像してみてください。あなたにとっての「好日」とは、どんな日でしょうか?

僕の思うこと

僕は、旅行が大好きなんです。
静かな田舎の風景や、自然の素朴な美しさにふれると、心がふっとほどけていくような気がします。

山の緑や川のせせらぎに包まれて深呼吸すると、なんだか心がリセットされるようで無心になれる——
でも、旅先の天気はいつも晴れとは限りませんよね。雨の日だってあります。

でも、「日日是好日」の考え方に出会ってから、雨の日も好きになりました。

雨に濡れた葉っぱがきらきらしていたり、霧が山をやさしく包んでいたり。
そういう風景って、雨の日だけに見れる特別な景色。
「また晴れた日に来よう」と思える、次の楽しみも生まれますしね。

この考え方って、ヨガの「陰陽」や「ハタ」の概念にも通じていると思います。

いい日も、そうでない日も、どちらも大切な人生の一部。
晴れの日が素敵に感じられるのは、雨の日があるからこそなんですよね。

たとえば、仕事でヘトヘトになった日。
ヨガのシャヴァーサナ(休息のポーズ)で体を休めると、「今日もよくがんばったな」って、そっと自分を労うことができる。

悪い日と思える日も、きっと未来の「いい日」につながっている。
雨の中に心を穏やかにして歩いた旅のように、どんな日も「好日」に変えていける気がするんです。

あなたにも、そんな瞬間がきっとあると思います。
忙しい朝でも、ヨガの呼吸で一度立ち止まって、「今日もいい日だな」とつぶやいてみてください。

落ち込んだ夜には、ストレッチをしながら「明日は何かいいことあるかな」と想像してみる。
どんな日も受け入れることで、心は不思議と軽くなっていきます。

僕の雨の日の旅のように、あなたの「好日」はどんな物語になりますか?


まとめ

「日日是好日」は、どんな日も愛おしく、大切に思えるよう導いてくれる、温かい禅語です。

ヨガの呼吸やポーズとともにそのエッセンスを感じていくと、日々の小さな瞬間が、少しずつキラキラと輝いて見えてくるようになります。

忙しい朝には深呼吸をして、「今日もいい日だな」とつぶやいてみる。
雨の日には窓の音に耳を澄ませながら、やさしく体を伸ばしてみる。

そんな小さな積み重ねから、きっとあなたの毎日が「好日」に変わっていくはずです。
よかったら、今日から、ほんの少し試してみてくださいね。

プロフィール
kushimotomisao

串本 操/ヨガ・ピラティスインストラクター広島県広島市出身。全米ヨガアライアンスRYT200 ポールスターマットピラティスインストラクターの資格を取得。
広島市内の整形外科で17年間勤務後、2025年4月に独立。ボディコンディショニングサロンゆうまなを広島県廿日市市にオープン。「ヨガ・ピラティスのメソッド」と「15年以上実務から得た経験と知識」を活かした運動指導方法でリハビリ業務やグループレッスンをしています。保育園でのキッズヨガ、アスリートへのコンディショニングヨガ、高齢者向けのシニアヨガと転倒予防教室など老若男女問わずそれぞれのニーズに適した運動指導を得意としています。

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