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骨盤底を締めるムーラバンダとは?ヨガ初心者向けに解説!

ヨガの基礎知識
串本先生
串本先生

では八支則の「三昧」について解説してくよ!

ヨガシカくん
ヨガシカくん

他のバンダの解説のリンクも貼っておくので見てくださいね!

ムーラバンダとは

ムーラとは「根本」という意味があります。解剖学的に言えば骨盤底筋群(詳しくはこちらから)になります。骨盤底筋群とは左右の坐骨、尾骨、恥骨にかけてハンモック状に存在する筋肉です。

ムーラバンダは土台を強固にし安定化させ、心身の安定を作ります。

では骨盤を大地、脊柱を大樹の幹だとします。大樹というのは地盤がしっかりした大地に根を張り、エネルギーを吸収することで空に向かって力強く育ちます。

人間も同じです。骨盤がしっかりしていないとその上にある脊柱は安定して伸ばすことができません。(その辺の解説記事はこちら)その脊柱の上に重量のある頭部が乗っています。重たい物というのは低い位置にあると安定しますが、高い位置にあるととても不安定になりますから土台である骨盤が安定してないと頭部の位置も不安定になります。だから、土台である骨盤が安定しないといけないのです。

土台が安定すると心も安定

そして、姿勢が安定してくると心も安定してきます。それは土台が安定している安心感が心にも影響しているからです。だって、姿勢を正して座ろうと思っていても頭部がフラフラしてたら集中できないですよね?姿勢が不安定だと意識がそちらに向きがちですが、安定していたら余計なことを考える必要が無くなるんですからね。

つまり、安定した土台があるからこそ姿勢が安定し、心も安定するわけです

ムーラバンダは内臓も動かす。

またムーラバンダは排泄機能や内臓機能を活性する効果があると考えられています。ムーラバンダは下方に流れるエネルギーを制御するという役割があります。うまく締め付けができていないと骨盤周囲のエネルギーは乏しくなってしまいます。そうなると排泄機能や内臓機能が正常に働かなくなってしまいます。これは解剖学的にも根拠があります。

高齢者になると腹圧の低下による尿漏れが出てきます。症状としてくしゃみをしたり、重たいものを持ったり、立ち上がる時のような急に力を入れるような時に尿が漏れます。だから日常生活レベルでも尿漏れの可能性があるので非常に困ります。

尿漏れは膀胱や尿道の締まりが悪くなってしまうのが原因だと言われています。尿道の締まりには腹圧や骨盤底筋群の機能が密接に関係してきます。

ムーラバンダを行うことで骨盤庭筋群や腹圧の緊張や弛緩をコントロールすることが可能になりますので、腹圧の変化で出る尿漏れに非常に効果的です。

また、骨盤底筋群が収縮することで骨盤内の内臓の位置を引き上げます。骨盤底筋群が衰えると骨盤内の内臓を下から支えることが難しくなります。下がるということは内臓が本来あるべき場所にないわけなので内臓も正常に働きにくくなります。

ムーラバンダをする時に骨盤底筋群を引き上げるようなイメージを持たします。これが内臓の位置を引き上げ、正常な機能を呼び戻してくれるのです。

ムーラバンダをしてみよう!

ではムーラバンダの方法について解説します。

ムーラバンダの方法

最初は慣れていないと思いますのでまずは楽な座位から始めることおすすめします。

ムーラバンダのやり方
  1. 楽な座位で座ります。
  2. 左右の坐骨にしっかり体重が乗るように骨盤のポジションを整えます。
  3. まずは息を吐いて、深く息を吸います。左右の坐骨を中心に近づけるように骨盤底を締め付けます。この時、骨盤底筋群を肋骨方向に引き上げるようにイメージしましょう。
  4. 骨盤底に意識を持っていき、そのまま保息(呼吸をとめること)をします。この時、苦しくならない程度の時間にしておきましょう。
  5. ゆっくり息を吐きながら骨盤底の締め付けを緩めます。これをまず5回繰り返します。

楽な座位から始め、慣れてきたら前屈や身体を捻ったりして脊柱を動かしたり、四つ這い、立位など姿勢を変えて練習しましょう。最後は様々なアーサナでもムーラバンダが行えるようにしていきましょう。

まとめ

今回はムーラバンダについて解説しました。

ムーラバンダをすることで骨盤底筋群が活動して、骨盤が安定し、姿勢や心が安定してきます。また、ムーラバンダをする事で排泄機能の改善も期待できます!

プロフィール
kushimotomisao

串本 操/ヨガ・ピラティスインストラクター広島県広島市出身。全米ヨガアライアンスRYT200 ポールスターマットピラティスインストラクターの資格を取得。
現在、広島市内の整形外科で勤務。「ヨガ・ピラティスのメソッド」と「15年以上実務から得た経験と知識」を活かした運動指導方法でリハビリ業務やグループレッスンをしています。保育園でのキッズヨガ、アスリートへのコンディショニングヨガ、高齢者向けのシニアヨガと転倒予防教室など老若男女問わずそれぞれのニーズに適した運動指導を得意としています

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