先生!お腹を何回も引き締めながら「フン!フン!」って言いながら呼吸をしているのを見かけるのですがあれは何ですか?
それはカパラバティ呼吸だね!腹筋を何回も引き締めて使うから結構しんどいよ!
カパラバティ呼吸って言うんですね!
では今回はカパラバティ呼吸の解説をしよう!
カパラバティ呼吸とは?
カパラバティ呼吸とは、古代のヨガの実践法で、「光る頭蓋骨」を意味するサンスクリット語の名前に由来します。この特異な呼吸法は、鼻から息を特定のリズムで吸い込み、「フン!」と力強く吐き出すことが特徴です。この繰り返しにより、交感神経が刺激され、身体の循環が活性化され、内なる活力が高められます。
カパラバティ呼吸は、単なる呼吸法ではなく浄化法とされ、古典的なヨガの実践法の一つです。この方法は独特の呼吸リズムを持ち、テンポを上げることで体力と内面の調和を高めることができます。ただし、過呼吸には注意が必要で、特定の健康状態や食事の後には行わないほうが良いこともあります。カパラバティ呼吸は、体と心のバランスを整えるために取り入れられる、インドのヨガ経典における6つの浄化法の一つとされています。
カパラバティ呼吸はとてもアクティブな呼吸法です。
カパラバティ呼吸の効果
カパラバティ呼吸は、その効果的な面で特に注目に値する2つの要素があります。まず、この呼吸法は交感神経を優位にするという特性を持ちます。交感神経は、身体を活動モードに切り替え、アクティブに動くようにします。カパラバティ呼吸を継続的に実践することで、この交感神経が刺激され、身体のエンジンがかかります。その結果、活力が湧き、全身の循環が促進されます。朝方にカパラバーディ呼吸をするとやる気モードにスイッチが入り1日のスタートを切りやすくなるのでオススメです。
有名な格闘家ヒクソングレイシーさんも試合直前にカパラバーディ呼吸に似た呼吸をしてテンションを高めていたみたいです!
2つ目の効果はカパラバティ呼吸による内臓を刺激する要素も含んでいます。特に、この呼吸法は腹筋を強化し、消化器系の機能を改善する助けとなります。腹筋を鍛えながらお腹を引き締めることで、内臓に対する圧力が増し、消化器官が刺激され、食物の消化と吸収が効率的に行われます。このため、胃腸の不調や消化不良の問題を抱える人々にとって、カパラバーディ呼吸は特に有用です。が、無理はしないようにしてくださいね。
このように、カパラバティ呼吸は交感神経を活性化し、身体内のエネルギーを高める一方、内臓の機能を改善して健康な消化をサポートします
アクティブな呼吸だから身体に活力が湧いてくるわけですね!
カパラバティ呼吸のやり方
最初は10回を1ラウンドとし、3ラウンド行ってみてください。練習を重ねることで1ラウンドの回数を20回、30回、60回と増やしていきます。
この時、一呼吸の長さは1秒程度にします。つまり、1分間に60回呼吸を繰り返し、慣れてきたら1秒間に2回の呼吸にテンポアップしていきます。最終目標は1分間に120回です。
注意点は以下です。
・ 過呼吸に気をつけること。
・ 食後は行わないこと。
・ 妊娠中や内科的疾患がある方は行わないことです。
実際にカパラバティ呼吸をすると、腹筋を使います。その分、エネルギーも消費しますので、体温が上昇してポカポカ感じることがあります。
この腹筋を急激に締めて息を吐き出し、一気に腹筋を緩めて息を吸い込むというリズムは最初は難しいかもしれませんが、慣れてくると確実にテンポアップできます。(もちろんテンポアップしたら腹筋の使用量も増えますので、キツく感じるかもしれません)
バストリカー呼吸にも応用できますので、無理のない範囲で挑戦してみてください。
まとめ
今回はヨガの呼吸法であるカパラバティ呼吸について解説しました。
カパラバティ呼吸は古代のヨガ実践法で、サンスクリット語で「光る頭蓋骨」を意味します。この呼吸法は、鼻から息を特定のリズムで吸い込み、「フン!」と力強く吐き出すことが特徴です。これにより、交感神経が刺激され、身体の循環が活性化され、内なる活力が高まります。カパラバーディ呼吸は浄化法でもあり、古典的なヨガの実践法の一つです。
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