いろんな呼吸法がありますが先生が好きな呼吸法ってなんですか?
僕が好きな呼吸法ね。それはバストリカー呼吸だね!
バストリカー呼吸。それはどのような呼吸法ですか?
別名ふいごの呼吸とも呼ばれ、胸郭をアクティブに動かす呼吸なんだ!今回はバストリカー呼吸について解説しよう!
バストリカー呼吸とは?
バストリカーとは別名「ふいごの呼吸」と呼ばれています。ふいごとは古来から日本で行われているたたら製鉄をするときに使われる道具です。製鉄をする際にふいごを使って炉に空気を送って火力を高めていました。ジブリ映画「もののけ姫」でもたたら場でふいごを使って空気を送る場面があるのでイメージしやすいかもしれません。
バストリカー呼吸はふいごを使って空気を送る時に出る音が似ていることからこの名前が付けられたと言われています。そして、ふいごのように空気を取り入れり力強く吐き出したりするのがバストリカー呼吸の特徴です。
この呼吸法はカパラバティ呼吸に似ています。急激に腹筋を収縮させて、お腹を強く締めて鼻から「フン!」と音を出しながら息を吐きます。そして、息を吐いた反動で鼻から息を吸います。ここまではカパラバーディ呼吸と同じです。
バストリカーで吸ったり吐いたりを数回繰り返したあと、胸いっぱいに空気を溜めてあごと骨盤底のバンダをします。そして、保息をした後に少しずつ息をする吐いていきます。
このように胸郭を使うことで胸郭が膨らみやすくなり、効率よく呼吸ができるようになります。
空気を溜め込んでから息を吐く瞬間がめちゃくちゃ気持ちいいんです!
バストリカー呼吸の効果
バストリカー呼吸はこのようにアクティブに吸ったり吐いたりを繰り返したり、息を止めたりするので体内の循環も良くなります。また、呼吸筋や体幹筋も使うので姿勢の安定化する筋肉も刺激される効果があります。
上手く行えた時は身体の中心軸ができあがり安定して座れます。そして、息を吐ききった時に適度脱力感があり、リラックスできます。やってみた後は引き締めるべきところは引き締まって力を抜くべきところは抜けるような感じがします。おそらく胸郭を膨らまして腹部や骨盤底を締めますので腹横筋や骨盤底筋群、横隔膜が使われた証拠なのでしょう。胸郭を膨らますことで胸郭自体の可動域が改善するので身体全体の柔軟性も良くなっているのがわかると思います。
胸郭が動くと身体全体も動きやすくなります!
バストリカー呼吸のやり方
バストリカー呼吸のやり方について解説します。
ここまでして1セットです。最初は3セットでやめて慣れてきたら回数を増やしていきます。慣れてきたらセット数を増やすのとカパラバーディ呼吸の回数を20回、30回と増やしていき50回程度まで増やしてみてください。
急激に呼吸を繰り返すので体調が悪くなった場合はすぐに中止をして休みましょう。
で、実際にやってみたらとても難しいです。保息の時間が思った以上に長く感じます。そして、保息中に各部位を引き締めていてもどこか抜けてしまいます。これが結構難しいです。修得するにはこれはもう練習あるのみです。
まとめ
今回はヨガの呼吸法であるバストリカー呼吸について解説しました。
バストリカー呼吸は「ふいごの呼吸」とも呼ばれ、腹筋を強く使う呼吸法です。腹筋収縮と「フン!」と音を出す息吹きを繰り返し、胸いっぱいに空気を溜めて吐きます。この呼吸は体内循環を改善し、呼吸筋と体幹筋を鍛え、姿勢を安定させます。
バストリカー呼吸を行うと、身体の中心が安定し、リラックス感が得られ、筋肉が引き締まり、柔軟性が向上します。
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