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ヨガ初心者のための八支則:禁戒の不貪

ヨガの基礎知識
串本先生
串本先生

では今回は禁戒の不貪について解説していこう!

ヨガシカくん
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執着心はトラブルの元

人間は生きていれば当然欲望が出てきます。お金、名誉、地位、物欲など何かしらの欲望が出ます。禁戒の不貪ではこれらの欲望に振り回されないようにすることを教えとします。なぜなら何か物を必要以上に欲したり、何かを独占したい、とにかくお金と名誉が欲しいという欲望に執着しすぎると必ずトラブルが発生します。

例えば相手の所有物だけど自分がとても手に入れたい物があるとします。普通なら手に入れたい物だけど相手の所有物だから我慢しようという考えになります。しかし、執着心が強すぎると自分の欲望に振り回され相手の所有物を強奪しようとします。これは禁戒の不盗の教えに反します。もちろん刑法にも違反するので当然、法によっては裁かれます。

これが規模が大きくなれば他の国の土地が欲しい、資源が欲しいとなり最悪の場合、国と国との争いに展開してしまいます。この場合、事の発端は欲望に振り回され、強い執着心により自己中心的な考えになってしまった故に争いが起きています。執着心から利己的になり、欲望が満たされないことで不満、怒り、嫉妬などの負の感情が出ているのです。

冒頭でも記述したように禁戒の不貪では欲望に振り回されず強い執着心をコントロールすることを重視しています。

執着しない不貪

不貪の「貪」という字は「貪る(むさぼる)」と読みます。貪るの意味は大辞泉によると「飽きることなく欲しがる。または際限無く行為を続ける」という意味があります。つまり不貪とは「必要以上に物を欲せずに今、自分が本当に必要な物だけ手に入れる」ということになるのではないでしょうか? これを体現したのが元ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏だと思います。

彼は、「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれ、資産は中古のヴォルクスワーゲンのビートルのみ。大統領時代の給料はほとんどを寄付されていたそうです。国民からも圧倒的な支持があったそうです。そんな彼はこのような発言をしています。「貧しい人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっといくらあっても満足しない人のことだと。大切なのは考え方です。」

まさに禁戒の不貪の教えを表現した言葉ですよね。大事なのは物事に執着することではなく現状を重んじ満足することなのです。なので不貪の教えを行う時はまず自分を知ることが大事です。今、自分に必要な物が何なのか考えて直してください。そして、自分にとって魅力的な物が目の前に現れた時に本当に必要なのか冷静になって考えてみます。欲望に任せていると冷静な判断ができませんからね。

一歩引いてみるのです。そしたら、意外と今、必要では無いなと思えるかもしれません。執着する気持ちが無くなれば肩の荷が降りて人生が軽やかな物になるはずです。今一度、不貪の教えを元に自分を見つめ直してみる機会にしてもらえたらいいですね。

まとめ

今回は禁戒の不貪について解説しました。

執着心はトラブルの元です。本当に必要なのは物なのか一度冷静になって自分と向き合うことが大事になります。

プロフィール
kushimotomisao

串本 操/ヨガ・ピラティスインストラクター広島県広島市出身。全米ヨガアライアンスRYT200 ポールスターマットピラティスインストラクターの資格を取得。
現在、広島市内の整形外科で勤務。「ヨガ・ピラティスのメソッド」と「15年以上実務から得た経験と知識」を活かした運動指導方法でリハビリ業務やグループレッスンをしています。保育園でのキッズヨガ、アスリートへのコンディショニングヨガ、高齢者向けのシニアヨガと転倒予防教室など老若男女問わずそれぞれのニーズに適した運動指導を得意としています

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