です!ナマステ!ヨガ初心者アドバイザーの串本
ヨガのレッスンで欠かせないスキルのひとつに「アジャスト」がありますよね。
ポーズをより快適に、深められるようにサポートする大切な技術。でも
この力加減で合ってるかな?
相手が嫌がっていないかな…?
触れていいのか不安になる…
こんなふうに、不安を感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
実は、こうした不安は指導者の手を通して相手に伝わってしまいます。でもご安心ください。
アジャストに自信を持てるようになるポイントはちゃんとあります!
この記事では、ヨガ指導にまだ慣れていない方でもすぐに取り入れられるような、「不安がなくなるアジャストのコツ」を、解説していきます。
「もっと安心して触れたい」「より安全で心地よいアジャストをしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
なんでアジャストが怖いんだろう?

まずは、なぜ私たちがアジャストに不安を感じてしまうのか、その理由を整理してみましょう。
ヨガのポーズって、人によって身体の柔らかさも、感じ方も全然違いますよね。だからこそ、手を添えるときって、
• この人にとって心地よいのか
• それとも無理をかけてしまっているのか
がすごく気になります。
しかも「人に触れる」って、ヨガの中でも特に繊細な行為。
相手との信頼関係がないと、お互いに緊張してしまいますし、逆に触れる側も「これで合ってるのかな…」と迷いが出やすいものなんです。
この「迷い」や「自信のなさ」は、実は知識と経験がまだ十分じゃないから。
そして、それを乗り越えるためにとっても大事なのが、
• 解剖学の基本的な理解
• エンドフィールという感覚を育てること
この2つなんです。
指導が怖くなる2つの理由

指導をして実際に触れるのが不安になる理由は2つあります。まずは
身体のつくりを理解できていない
アジャストで触れるとき、「どこまでなら動かしていいのか」「どこが伸びているのか」がわからないと、すごく怖くなりますよね。
たとえば、整形外科で働いている理学療法士さんたちは、身体の仕組みをよく知っているから、
たとえヨガのポーズを知らなくても「この関節はここまでが限界」というのを判断できます。
でも、解剖学の知識があまりないと、ついつい「ポーズをきれいに見せる」ことに意識が向いてしまって、身体の限界を超えてしまう危険性もあります。
だからこそ、どの筋肉がどう働いているか、どの関節がどの方向にどれだけ動くのかといった基礎を知っておくと、自然とアジャストの不安も減っていきますよ。
エンドフィールがわからない
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、「エンドフィール」とは、
関節や筋肉をゆっくり動かしたときに、最後のほうで手に伝わってくる“抵抗感”のこと。
この感覚をしっかりと掴めていないと、
「どこまで動かして大丈夫か」の判断ができず、つい力任せになったり、逆に中途半端になったりしてしまうんです。
実際にある例だと、
• ハムストリングが硬い人に、前屈のポーズを深めようとして、無理に押してしまった
• ツイストのポーズで、背骨をねじりすぎてしまった
などなど…。
これは「エンドフィール」を感じる力がまだ育っていないことで起こりやすいミスなんですね。
指導の自信をつける3ステップ

ここからは、実際にアジャストへの不安を減らし、安心して触れられるようになる3つの方法をご紹介します!
ステップ1:からだのしくみを知ろう(解剖学の基礎)
難しいことは必要ありません。
まずは「このポーズでは、どこの筋肉が働いてるの?」が分かるようになるだけでも、アジャストの精度がぐんと上がります!
たとえば、
• ダウンドッグでは、肩やハムストリングの柔軟性が関係している
• ツイストでは、腰椎より胸椎がよく動く
• 前屈で無理に引っ張ると、坐骨神経を刺激してしまうことも
など、ちょっとした知識がアジャストの質を支えてくれます。
おすすめの学び方:
• ヨガ解剖学の本
• インストラクター向けの講座やワークショップ
• YouTubeなどの動画で視覚的に学ぶ
身体のつくりを知る=アジャストの安心材料になると考えて、少しずつでOKなので学んでみましょう。
ステップ2:エンドフィールの感覚を育てよう
感覚は「練習していくうちに、だんだん分かってくる」もの。
特にこのエンドフィールは、手で感じて覚える感覚です。
代表的な種類はこんな感じ:
• 骨性:ガチッと硬い感触
• 軟部組織性:じわ〜っと伸びる感覚
• 筋スパズム性:ピクッと抵抗が返ってくる(緊張や防御反応)
• 無抵抗:グラグラで、ほぼ感触がない(不安定な関節)
アジャストでは、軟部組織性のエンドフィールを感じ取ることがポイントになります。
この「じんわり伸びてる感じ」が分かるようになると、気持ちいいアジャストができるようになりますよ。
練習方法として
家族や仲間とペアで練習してみる
少人数のクラスで、触れ合いながら確認
• 触れたあとに「気持ちよかった?」「どんな感じだった?」と聞いてみる
繰り返すことで、手の感覚がどんどん鋭くなっていきます。なおかつ国家資格をもったセラピストに感覚を教えてもらえたらなお良いでしょう。
ステップ3:実際のレッスンで「ゆっくり試す」
学んだことを、レッスンの中で少しずつ試してみることも大切です。
•いきなり強く触れずに、まずはそっと手を添えてみる
•呼吸を感じながら、吐くタイミングに合わせてサポート
•アジャストの前後で「大丈夫でしたか?」と声をかけてみる
こんなふうに、クライアントとのやりとりを大事にしながらアジャストをしていくと、お互いに安心できますし、信頼関係も深まっていきます。
まとめ
アジャストに自信が持てるようになると、レッスン全体の雰囲気がぐっとよくなります。
そしてそれは、クライアントが「また来たい」と感じる理由にもなります。
• 身体のことをきちんと理解している
• 相手の状態を感じとって動ける
• 安心感を持って触れられる
そんなヨガ指導者は、たくさんの人に信頼される存在です。
指導を始めた頃は誰でも不安です。でも、知ること、感じること、試してみることで、ちゃんと乗り越えられます。
焦らず、やさしく、少しずつ。
そうすればあなたのアジャストは、必ずもっと心地よいものになるはずです。
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