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ヨガ指導者なら知っておくべき上腕二頭筋の機能解剖学

ヨガ指導者向け
串本先生
串本先生

今回、ヨガ指導者の方に解説する筋肉は上腕二頭筋です!

ヨガシカくん
ヨガシカくん

では早速よろしくお願いします!

今回、ヨガ指導者なら知っておくべき筋肉の機能解剖学は上腕二頭筋です!上腕二頭筋はいわゆり”力こぶ”です!ゴリゴリマッチョを象徴するような上半身の代表的な筋肉ですね!

上腕二頭筋の基礎知識

まずは教科書にも載っている上腕二頭筋の基礎知識です。

上腕二頭筋の起始、停止、作用

上腕二頭筋の起始、停止、作用
上腕二頭筋の起始、停止、作用

上腕二頭筋を強化するポーズ

特になし

上腕二頭筋をストレッチするポーズ

上腕二頭筋の解説

上腕二頭筋はいわゆる「力こぶ」の部分の筋肉です。一般の方でも一度は聞いたことがある有名な筋肉の一種だと思います。鍛えられたボディビルダーが腕をフン!とやって協調してくる筋肉ですね。

働きとしては肩を上げたり、肘を曲げたり、手のひらを上に向ける動作である前腕を回外する動きです。なので物を持ったり、引き寄せる動作で上腕二頭筋は活躍します。上半身で力を使う時に働くので弱化すると重たい物を持つのに苦労してしまいます。

逆に鍛えすぎてしまい上腕二頭筋が短縮するのもあまり良くはありません。上腕二頭筋が短縮すると上腕骨頭が前方に偏位してしまいます。そうなると上腕骨と肩甲骨のハマりが悪くなってしまい肩関節が不安定になってしまいます。しかも、上腕骨が前方に偏位することにプラスして猫背になってしまいます。

短縮した状態で日常生活で重たい物を担ぐようにして持った時に上腕二頭筋長頭腱が断裂する場合があります。なので上腕二頭筋を使った後は伸張性が失われないように短縮した筋肉を伸ばすことが大事です。

肘を伸ばす働きの上腕三頭筋は拮抗筋になります。ヨガでは合掌して手のひらを胸に近づけるようなアーサナで上腕二頭筋が収縮します。 (ただし、手のひらを互いに押し合うと大胸筋が強く働きます。) でも注意して欲しいのがこのアーサナしたからといって上腕二頭筋の筋肥大(筋肉が大きくなること)は起きません。 もし上腕二頭筋を大きくしたい人はダンベルを持ってアームカールをしましょう。

上腕二頭筋のストレッチされる動作は作用とは真逆に動かすことです。 つまり、腕を後ろに引き、肘を伸ばす動作になります。 なので橋のポーズや東のストレッチのようなアーサナが上腕二頭筋のストレッチ効果があるアーサナになります。

わたくしの考えでは上腕二頭筋はヨガで意識する時は強化するアーサナよりストレッチされるアーサナだと思います。

理由は2つあります。

まずはヨガのアーサナでは上腕二頭筋を強く収縮させるような負荷をかけることが難しいからです。 先程も書いたようにもし上腕二頭筋の筋肥大を起こしたいのであればヨガでは少々難がありますのでダンベルを用いたウエートトレーニングのほうが良いからです。

2つ目は、上腕二頭筋は日常生活で使うことが多いため筋肉の伸長性が悪くなっていることが多いからです。 先程も少し書きましたが実際、上腕二頭筋に関連した障害は多いです(上腕二頭筋長頭腱炎、肩上方関節唇損傷、上腕二頭筋長頭腱脱臼など)そのため、上腕二頭筋を強化するよりはストレッチすることが大事です。

ヨガ指導の時も上腕二頭筋がストレッチするアーサナの時は、筋肉が伸びている事を感じてもらえるような声かけを心がけています。 みなさんも心がけて声かけをしてみてくださいね。

まとめ

今回は上腕二頭筋について解説しました!

上腕二頭筋はヨガで強化するのは難しくどちらかと言うとストレッチしてケアするのが最適です!上腕二頭筋をストレッチして姿勢改善を図りましょう!

プロフィール
kushimotomisao

串本 操/ヨガ・ピラティスインストラクター広島県広島市出身。全米ヨガアライアンスRYT200 ポールスターマットピラティスインストラクターの資格を取得。
現在、広島市内の整形外科で勤務。「ヨガ・ピラティスのメソッド」と「15年以上実務から得た経験と知識」を活かした運動指導方法でリハビリ業務やグループレッスンをしています。保育園でのキッズヨガ、アスリートへのコンディショニングヨガ、高齢者向けのシニアヨガと転倒予防教室など老若男女問わずそれぞれのニーズに適した運動指導を得意としています

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