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ヨガ指導者なら知っておくべき大内転筋の機能解剖学

ヨガ指導者向け
串本先生
串本先生

今回、ヨガ指導者の方に解説する筋肉は大内転筋です!

ヨガシカくん
ヨガシカくん

では早速よろしくお願いします!

今回、ヨガ指導者なら知っておくべき筋肉の機能解剖学は大内転筋です!大内転筋は股関節の筋肉で股関節を閉じたり後ろに強く蹴る時に関係してくる筋肉です!下半身を使うポーズに関わってきます!

大内転筋の基礎知識

まずは教科書にも記載されている大内転筋の基礎知識です。

大内転筋の起始、停止、作用

大内転筋の起始、停止、作用
大内転筋の起始、停止、作用

大内転筋を強化するポーズ

大内転筋をストレッチするポーズ

大内転筋の解説

股関節の内転筋は主に大内転筋長内転筋の2つです。他の股関節内転筋を総じて「股関節内転筋群」と呼びます。共通するメインとなる役割は名前の通り股関節内転です。股関節の内転とは下半身を閉じる動作のことですね。

大内転筋と長内転筋の違いがあるのは股関節矢状面上での役割です。矢状面ってのは頭を中心に左右に切る面のことですね。大内転筋は股関節伸展のに働き、長内転筋は股関節屈曲で働きます。

特に大内転筋は名前の通り股関節内転筋の中でとても大きな筋肉です。筋面積で言えば内転筋群の中で2番目に大きい長内転筋の倍以上はあると言われています。その為、大内転筋を鍛えると伸展方向へのエネルギーを大きな力を発揮し、スプリント競技で活躍します。

また、大内転筋は大腿四頭筋の1つである内側広筋の起始部となっています。内側広筋は弱化すると膝痛の原因にもなりますので、大内転筋をしっかり活動させ内側広筋の機能を高める必要があります。

臨床においては膝から下腿内側にかけて痛みがある場合、大内転筋の硬化により神経を圧迫するエントラップ(絞扼)が起きていることがあります。このような場合は硬化した大内転筋をリリースorストレッチしてケアすることがポイントになります。

日常生活で股関節内転筋群はイスに座って足を閉じる時や足を横に広げて踏ん張る時に働きます。大内転筋と長内転筋は、歩くときに特定の瞬間からもう一つの瞬間にかけて、股関節の動きをサポートする筋肉でもあります。具体的には、歩き始めの足を地面につける瞬間から後ろに蹴り出す、股関節の伸展(腿を後ろに引く動作)を助けています。

股関節内転筋群が働くアーサナは鷲のポーズや牛の面のポーズのような股関節を締める動きがあるアーサナです。英雄のポーズⅱのような下半身を広げて踏み込む時にも股関節内転筋群が働きます。

まとめ

今回は大内転筋について解説しました。

大内転筋は股関節を閉じるだけでなく、下半身を後ろに伸ばす時に大きく力を発揮する筋肉です。ヨガでもストレッチしたり強化したりできるポーズがあるので取り入れていきましょう。

プロフィール
kushimotomisao

串本 操/ヨガ・ピラティスインストラクター広島県広島市出身。全米ヨガアライアンスRYT200 ポールスターマットピラティスインストラクターの資格を取得。
現在、広島市内の整形外科で勤務。「ヨガ・ピラティスのメソッド」と「15年以上実務から得た経験と知識」を活かした運動指導方法でリハビリ業務やグループレッスンをしています。保育園でのキッズヨガ、アスリートへのコンディショニングヨガ、高齢者向けのシニアヨガと転倒予防教室など老若男女問わずそれぞれのニーズに適した運動指導を得意としています

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