先生!ヨガを始めたいのですがヨガのことが全くわかりません
OK!ヨガシカくんみたいにヨガのことがわからない人のための講座「ヨガはじめよう講座」を開講します!
(なんかいきなり講座始まったし…)
その講座を学べばヨガのことがわかるわけですね!
そう!何も知らずにヨガスタジオに行くのは不安だよね。この講座を学ぶと最初の不安もないしヨガの素晴らしさもわかるはず!第1回のテーマは「ヨガとは何?」
これから「ヨガを始めたい!」と思っている人のための講座。その名も
ヨガはじめ講座〜準備編〜
第1回のテーマは「そもそもヨガって何?」です!
ではみなさん!『ヨガってどんなイメージ?」と質問されたらどんなイメージが湧くでしょうか?モデルのようなビューティフルスタイルの女性が浜辺で優雅にポーズをしていますか?インド人の男性が理解できないようなポーズをしていますか?ヨガのイメージは人によって様々です。
このように「ヨガ」という言葉は老若男女問わず幅広く広く認知されています。その証拠に僕がキッズヨガを保育園で指導していますが園児たちは「ヨガ」という言葉を知っている子が予想以上にいます。
幅広く認知されているヨガですが大体の人が身体を動かすこととイメージされると思います。しかし、身体を動かすことはあくまでもヨガを行うための一部分であって完全にヨガとは言えないのです。
この記事では知っているようで知らないことが多いヨガの本質を学びます。「ヨガとは何か?」が正しく理解し、初めてのヨガレッスンの心構えを準備をしましょう。
動画解説はこちら⬇︎⬇︎
ヨガは心身を「繋げる」
ヨガとは何かを知るためには「ヨガ」の言葉の意味を知る必要があります。
ヨガとは、「ユジュ(yuju)」というサンスクリット語に由来し、牛や馬を車につなぐ軛(くびき)を指します。この言葉から、ヨガは心と身体、精神を繋げることを目指すものとされています。
「ヨガは単なる体操やストレッチだけの運動」というイメージがあると思いますが実はそうではありません。心を整える瞑想や呼吸法もヨガの重要な要素なのです。
「ヨガは身体を動かすだけでなく心をコントロールすることも大事」「ヨガは心身を調律する」と多くの指導者が言うのはこのためですね。
情報が過剰だと心身に支障が出る
人間を含めた動物は生きていたら常に五感を通して情報をキャッチしています。この中にいわゆる「ストレス」も入ります。
ストレスというのは生きていたら誰でも受けます。仕事や育児でいつも忙しくしている気が休めないママさん。仕事でいつも帰りが遅くなる体力的にクタクタになってるパパさん。学校の勉強や進路、もしくは友人関係で悩んでいる子供たち。
このように生きていたら心や身体にいろんなストレスを受けます。受けたストレスを上手く受け流すことができたら特に問題はありません。しかし、五感から得る情報が過剰だと心が落ち着かなくなったり、悲しんだり、怒ったりします。
このように過剰な情報受けたままだと脳が情報を処理しきれずパンクしてしまうんですね。最終的に心身のバランスが崩れ、体や心のどこかに不調を訴えるようになります。
過剰な情報は苛立ったり不安の原因になります。みなさんも自分以外の外界からの刺激に対して心が不安定になったことがないでしょうか?
例えば、現代社会ではパソコンやスマホですぐに情報が入りやすい世の中です。
このサイトもその1つですね。では何も考えずに開いたサイトが周りから見たらなんでもない事なのにあなたの不安を煽るようなことが書かれていたらどうでしょうか?周りの人はなんとも思ってないのになんか気持ちが落ち着きませんよね。
このように得た情報や適切に処理されなかった情報により心は空に向かって飛ぶ風船のように制御されずに散漫になってしまいます。最終的に過剰な情報が原因で心と身体が離れていくような状態になってしまうのです。
ヨガではこれらの情報をシャットアウトし、この後書きますが「自分と向き合う」ことでストレスをコントロールします。
ヨガは身体を動かすだけでなく心をコントロールすることにも意識を置きます。暴れる馬のように乱れる心を静め、心身の調和を取り戻すことになります。
昔からある考え
このような考えは大昔からあることが書物として記されています。2~4世紀に書されたと言われている経典「ヨーガスートラ」の第1章第2節にこのように記されています。
ヨーガは心の作用を止滅することである
止滅するとういう事は五感を通して入ってきた情報により散漫になった心を制御するという事になります。何千年も前の人たちも何かしらの手段によって情報が入り、心が散漫になっていたのかもしれませんね。散漫になった心を制御する重要性は今も昔も変わりませんよね
日本でも古くから武道で「心技体」の言葉があるように、「技」や「体」だけでなく「心」が伴う三位一体となることを重要視しています。「心」に重きを置くことは今も昔も、そして場所を問わず変わらないと言えるでしょう。
ヨガは昔から心身の繋がりを大事にしていたのですね!
ヨガは自然と一体化する
ヨガの経典である「ヨーガスートラ」の中にヨガの最終目標が記載されています。ヨーガスートラの中に八支則というヨガを実践する8つの項目のことです。その1番最後の項目にあたるのが「三昧(ざんまい)」です。
三昧は自分の意識するものが完全に無くなり「無」になることです。自分と自分以外の物との隔たりが無くなり森羅万象全てのものも一体化。主客合一とも言いますね。
宇宙と一体化するみたいな表現もできますが、壮大すぎてなんか難しくて抵抗感もある人もいるでしょう。なので僕は「ヨガは自然と一体化するんですよ」とみなさんにお伝えしています。
自然と一体化するとは何なのか?
これは僕の解釈ですが…
例えば、目の前一面に広がる大海原や山登りで山頂から見る自然の雄大な景色を見た時を思い出してみてください。
余計なことを考えずに「あー、素晴らしい景色…」って思いますよね?心は「無」になり、あたかも自然と一体化したような境地になります。
僕はこの時の感情がまさにヨガの境地だと思っています。
ヨガのポーズ、呼吸、瞑想を通じて自分が自然の中にいる、自然と一体化していく。これがヨガなのだと思います。
なので、ヨガをはじめる方にはまず「自分が自然の中の一部になっていく感覚」を感じてみてもらいたいです。具体的に説明するのは難しいですが、自然と一体化できた時、心のわだかまりが無くて非常に心地良く感じれるはずです。
「五感を制御し過剰な情報を遮断し自分自身と向き合うこと、そして最終的に自然と一体化する」といった感じでしょうか。自然と一体化すること=無になるという解釈ですね
最後は「無」の境地へ
ヨガは最終的に目指す場所は無になることで「宇宙との一体化」することです。と言ってもこれだと世界観が強すぎてヨガ初心者の人には「は?」ってなりそうです。「自然と一体化」と言えば良いかなと思ってます。この表現は僕が好んで使っています。
まとめるとヨガは「五感を制御し過剰な情報を遮断し自分自身と向き合うこと、そして最終的に自然と一体化する」といった感じでしょうか。自然と一体化すること=無になるという解釈ですね
海上で行うサップヨガは自然との一体化しているのがわかります!
ヨガとは自分と向き合う時間
初心者向けのレッスンだと指導者がレッスン前に「周りは気にせずに自分のペースで取り組んでください」みたいなことを伝えます。実際、僕もレッスン前に参加者の方にお伝えしています。
基本的にヨガは誰かと競うものではありません。周りに目を向けてしまうことって集中できないし、余計な情報が入ってくるので地味にストレスを感じてしまいます。そのような余計なストレスから解放されるためにヨガでは自分と向き合っていきます。(自分と向き合う方法についての解説記事はこちら)
先ほども書きましたがみなさん社会生活を送る上でいろんな立場にいます。子供を育てる親、会社の役職、地域の自治会役員なんて立場を1人で担う人もいるでしょう。そういういろんな立場があって多忙な日常生活を送っていると色々な情報が入ってきます。
処理し切れる情報なら問題はありませんが、処理できない過剰な情報量はただのストレスです。
なのでヨガのレッスン中は周りは気にせずに自分と向き合いながら取り組むことが大事です。レッスンを繰り返す毎に自分と向き合い方がわかるようになりレッスン以外の時間でも自分と向き合えるようになります。
そうすればストレスコントロールできますので心身の調律が図りやすくなります。
初レッスンは周りを気にせずに自分と向き合いながらレッスンをしてみてくださいね!
まとめ
ではヨガについて簡単ですがまとめます。ヨガとは軛のことです。
人間は生きていたら五感を通じて様々な情報が入ります。適切な情報量だと良いですが過剰だとストレスになり心身が乱れていきます。
ヨガは五感を制御し情報を遮断してストレスから解放され自分の世界に入っていくことです。最終目標は自然と一体化すること、無になることです。になります。
このようにヨガは体を動かすだけでなく心の制御にも焦点を当てているのです。心身の調律を図り、完全な健康に導くことがヨガと言えるでしょう。
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