では八支則の「体位法」について解説してくよ!
他の項目のリンクも貼っておくので見てくださいね!
体位法とはアーサナ、つまり身体を動かすことです。一般の方がヨガと聞いて1番思い浮かべるヨガのイメージでしょう。
今回は八支則の「体位法」について解説します。
体位法の目的
体位法の目的は身体の歪みを修正するためです。身体の歪みを修正する理由はこれから行う瞑想を良質にするからです。
古代のヨガは瞑想が中心でした。しかし、身体に歪みがあった場合、やはり古代人も集中して瞑想ができなかったようです。
なので体位法を行うことで身体の歪みを修正して、安定した座を組み、背筋をピンと正すことで良質な瞑想を行うようにしてました。それが様々なアーサナを生み、現代に残ってきました。
現代ではそのアーサナが健康ブーム、美容ブームの波に乗り、全世界で注目されるようになっています。また、瞑想と関連するため世界のトップアスリートも心身の調律のためアーサナに取り組むようになっています。
強い肉体に強い精神が宿る
体位法の考え方として古代も現代も共通して言えることは「強い肉体に強い精神が宿る」という考えです。ヨガでは輪廻転生の考えがあり、あくまでも肉体は魂の乗り物です。
みなさんが乗っている自家用車もメンテナンスが必要ですよね? それと一緒でアーサナを行うことで骨格を鍛え、消化器を鍛え、循環器を鍛え、呼吸器を鍛え、神経系を鍛えます。そうすることで肉体をメンテナンスするのです。
自家用車もタイヤの空気が抜けてたら運転手の気持ちは不安でいっぱいになりますよね? つまりそういうことです。
そして、アーサナで鍛えられた各器官があるからこそ強靭な肉体を作り上げることができ、そこに強い精神が宿ることができます。もし、どこかに不調があるようならば精神は安定しませんし、瞑想にも集中できません。
魂の乗り物である肉体を日々のアーサナによる鍛錬で強靭なものにし、強い精神を持たすのです。
体位法と調気法の関係
体位法は次の調気法、プラーナヤーマにも非常に関連深いです。
例えば、身体の柔軟性が悪い人と十分な柔軟性がある人ではどちらが多く酸素を取り込む呼吸ができるでしょうか? それは想像通り十分な柔軟性がある人です。
柔軟性があれば胸郭の拡張、収縮がしっかりと行えます。だから、多くの空気を取り込んで多くの空気を排出することができるのです。柔軟性が悪い人は胸郭が拡張位か収縮位で固定されてしまい、どちらかがうまく行えないという人が多いのです。
例えば、喫煙者の人はどうしても吸うことが多くなりますので胸郭も拡張位が優位になっています。そうなると腹部を収縮することが難しくなり呼気の効率が悪くなります。
それはそもそも肺が胸郭の動きによって動くということも関係しているのですけどね。
体位法で関節を各運動方向へ動かすことが柔軟性に富んだ強い肉体を作り上げ、呼吸の吸気呼気を効率的に行うことができるようになります。
最後になりますがアイアンガーヨガの創始者アイアンガー氏の著書には「リズミカルな呼吸の技術を学ぶ前に、アーサナで安定と平静を体得すること。アーサナが完全に行えるようになったらプラーナヤーマの呼吸法は自動的に行えるようになる。」と記述されています。これは現代、未来でも非常に理にかなった体位法の考え方なんですよね。
まとめ
今回は八支則の体位法アーサナについて解説しました。アーサナの次は調気法プラーナヤーマです。
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