では今回は勧戒の苦行について解説していこう!
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勧戒の3つ目は「苦行」です。 苦行と聞くと滝壺に入り滝に打たれたり、坐禅を延々と続けたり、精神修行のようなものをイメージするかもしれません。
しかし、勧戒の苦行は少し捉え方が違ってきます。 無理な苦行をして身体を壊したら禁戒の非暴力の教えに反しますしね。
では今回はそんな勧戒の苦行について解説します。
自分のできることを精一杯する苦行
苦行をタパスと言いますが、元々の意味は「熱」だったり「焼く」という意味があるそうです。 なので、苦行ではなく「熱意」だったり「情熱」といった言葉をイメージしてもらえたら良いのかもしれません。(私見です)
となると勧戒の苦行はヨガに対してや日常生活に対していかに熱意や情熱を持って取り組んでいけるかという事になるのではないでしょうか?
目の前にある物事に対して真摯に向き合い自分の全力を出し尽くす。 とても難しいです。 ほんと難しいです。
しかし、どの世界でも一流と言われている人は熱意や情熱を絶やさずに努力を惜しむことなく続けています。 妥協することなく真摯に向き合った結果が一流になった理由でしょう。
しかも、そういう人達のゴールは私達が想像するよりずっと先にあったりします。
例えば、メジャーリーグで活躍しているイチローです。
彼は小さな頃から野球に対して熱意をもって取り組んできました。 バッティングセンターに毎日通い練習したそうです。
子供の頃から野球に対する熱意があり、高校、プロに入っても衰えることなく探求し続けました。 結果、野球の最高峰であるMLBで輝かしい成績を残し、誰もが認める野球選手となっています。 そんな彼が引退会見でこんな言葉を残しています
あくまでも、はかりは自分の中にある。それで自分なりにはかりを使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと越えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日からかこんな自分になっているんだ、という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を越えていけないと思うんですよね。
イチロー
いかに野球に対して熱意、情熱を持って日々の練習に取り組んでいたのかが伝わる言葉ではないしょうか?
野球以外でもそれぞれの業界でトップに君臨する人達は熱意を持っていますよね。
向上心を忘れてはいけない
勧戒の苦行を行うにあたり大事なのが「常に前に進む、常に向上心を持つ」ことだと思います。 何か目標を持つ。それに向け努力をする。
達成したら次の目標を立てる。またその目標に向けて努力をする。
その飽くなき探求心、向上心が自身を成長させてくれるのです。
日常生活で言えば、学業、部活、仕事、育児、家業など自分が今、できる事を精一杯やることになります。 物事何かに夢中で取り組んでいたら時間が経つことが異常に早く感じることがありますよね。
これは他の物事に心がブレることなく精一杯やった結果です。
言い方を変えれば「無心」でやった結果とも言えます。 無心とは自分の世界に入り込んでしまうことだと思います。 そう考えるとヨガの境地は三昧ですが、もしかしたら苦行を行うことが三昧への一歩なのかもしれませんね。
しかし、努力の仕方とは人それぞれです。先ほどのイチローの選手も言っていましたね。 それは、人それぞれ許容範囲というものが違ってくるわけですからね。 他人に合わせて無理して心身の疲労を感じてしまうのはいけません。
大事なのは自分を見極め、限界の10歩も20歩も先を無理にやるのではなく「限界の1歩先を目指すこと」だと思います。
となってくると学業、部活、仕事、育児、家業など自分の周りにある事に対して1つでも良いので精一杯してみてください。 いつも終わっているところではなくその1歩先までやってみましょう。
毎日30分練習しているアーサナをプラス5分追加してみたり、普段掃除している場所だけではなくもう1箇所だけ掃除してみたりです。
それが勧戒の苦行の教えにつながるはずです。
まとめ
今回は勧戒の苦行について解説しました。
日々自分と向き合い、自分の限界を超えていく事が苦行の教えなのだと僕は思います。
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