では今回は禁戒の禁欲について解説していこう!
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欲があることは生きる上で必要
人間には誰にも欲があります。睡眠欲、食欲、性欲は人間の三大欲求として広く知られています。
眠たい時に寝ないと脳や身体の疲れが溜まり、身体の不調や精神的な不安定さが生じます。食事をせずにエネルギーを摂取しない場合、体内のエネルギーが尽き、最終的には生命が危ぶまれます。性欲がない場合、愛する人との間で子供をもうけることができず、子孫を残すこともできません。
このように三大欲求は生きる上で必要不可欠なものであり、欲求の一種と言えます。他にも自己顕示欲求、承認欲求、集団欲求、支配欲求、対立欲求など、人間はさまざまな欲求の中で生きています。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローは「欲求階層論」を提唱しました。この理論によれば、人間の欲求は一つが満たされると次の欲求に向かうとされています。
人間にとって欲求は切り離せないものであり、性欲は特に多くの生命エネルギーを消費します。性欲を過剰に追求し、多くの異性と性的な関係を持つことは生命エネルギーの浪費となります。つまり、快楽を求めるだけの関係は望ましくありません。その結果、坐法、呼吸法、瞑想法などを実践しようとしても、生命エネルギーが不足しているため、質の高いヨガの実践が難しくなります。
欲求をコントロールする
禁欲において、溢れ出る欲求をコントロールすることが重要です。注意すべきは、欲求をコントロールすることは欲求自体を完全に無くすことではないという点です。そうでなければ、食欲がないとエネルギー補給はできませんし、睡眠欲がないと体力回復できません。性欲もないと純粋な恋愛から結婚、子供を授かることも難しくなります。欲求がない状態では生きていくことは難しいのです。
だから、欲求をコントロールする必要があるのです。例えば、性欲ならばポイントとして愛するパートナーと正しい性的な関係を持つことです。欲に任せておくと自分のエネルギーを無駄に消費するだけでなく、相手を傷つけることもあります。欲求を適切にコントロールし、パートナーとの健全な関係を維持することが大事です。
このようにして、生命エネルギーは維持され、高品質なヨガの実践が可能になります。他の欲求も性欲のようにうまくコントロールすることが重要です。
承認欲求のドーパミン
ただ、欲求をやたら制限するのもどうかと僕は思います。その1つが承認欲求です。
承認欲求は、主にドーパミンと関連しています。ドーパミンは脳内の神経伝達物質で、報酬や快感と結びついています。承認や成功体験があると、脳内でドーパミンが放出され、それが快感をもたらすことが知られています。したがって、承認欲求が満たされると、ドーパミンが放出され、快感を感じることができるとされています。いわゆる成功や達成感、自己成長を感じるんですね。
このように欲求を過剰に制限すると成功体験からくる快感を感じれなくなります。これはこれで良くないと僕は考えています。
ただ、ドーパミンから来る快感に頼りすぎると「もっとこれがしたい!もっとこれがしたい!」となり、何かに依存してしまいますのでご注意を。
欲求はバランスが取れるとプラスの方向に働くことがあります。禁欲は完全な欲を禁じるのではなく、上手にコントロールすることがポイントになります。
まとめ
今回は禁戒の中の禁欲について解説しました。
欲にまかせて生きるのは無駄なエネルギーの消費になるのでコントロールしなければなりません。ただ、適度にコントロールすれば欲求のままに生きることも当然必要になります。
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